その他諸国のロック : Island / Sebastian Hardie / Aphrodite's Child / Earth & Fire / East / Anekdoten / Rodrigo



Zarathustra Felona e Sorona Ys 甦る世界(K2HD/紙ジャケット仕様) マクソフォーネ ̄生命の故郷(紙ジャケット仕様) Pictures 汚染された世界(紙ジャケット仕様) 歓喜の時(紙ジャケット仕様) メロス(紙ジャケット仕様) 夢のまた夢(紙ジャケット仕様)

Island - Pictures

Pictures  落ち着いた静かな味のある英国牧歌的トラッドフォークから急転直下、突如としてハード&インテリジェンスなサウンドが聴きたくなったので小耳に挟むことの多かったスイスのアイランドというバンドを聴くことに。バンド自体は1976年に解散しているみたいだが、唯一のアルバム…と云ってもメジャー配給ではなかったようなので再発も大変だったことだろうと推測されるのだが、解散後の1977年に「Pictures」というタイトルでリリースされている。

 これがまたよく出来たアルバムで、時代遅れだったためにメジャー配給されなかったものの数年前だったら英国でもイタリアでも余裕でリリースできてそれなりに売れた音だろうなぁと思うくらいハイレベルのサウンドを奏でるバンド。オープニングはそのまま「Introduction」なんだけど、これがまた「これから何かが始まるぞ」的な音楽でダースベイダー登場、みたいに雰囲気をしっかり出したワクワクさせる音。たかが1分半くらいなんだけどゾクゾクしてくるね。そのオープニングに続くのが流れるような鍵盤の音が心地良いイントロで始まる「Zero」。もちろん変拍子、ドラムと鍵盤+ペダルベース、吹奏楽器もあるか…、まあ、音の洪水でよく練られているので絶対譜面がないと無理だろうと思われるんだけど、こういうバンドって実際譜面に起こすのかな?曲の構成の繋ぎとしてペダルベース一本になり雰囲気を変えるというトコロが少々プログレッシブ的ではなく組曲的というのか…、こういう音空間好きだけどね。で、続いての16分ものタイトル曲「Pictures」。チェンバーでリスナーを惹き付けておいてリフレイン、そしてまたしても「これから何かが始まるぞ」的な効果音から妙〜な鍵盤に続いて驚くことに結構かわいい声した歌が入ってくるのだ。インストばっかかと思ってたので驚く瞬間だが、歌は上手くないなぁ。他の楽器が上手いだけ?しかし、侮ってはいけないのだ。この歌声=ボーカルがどんな効果を生むかと云うと…、「呪術的効果」。うん、これは巧い。ドラムのスネアの軽い音も結構好みでキメばっかりってのも男らしくて良い(笑)。

 続いては打って変わって荘厳なピアノと繊細なピアノの音色で美しく奏でられる「Herold and King」。イントロと以降は切り離して考えた組曲として聴いた方が正解なんだろうけど、エラク凝ってる…、このバンド、アルバムの終局に向かえば向かうほど楽曲レベルや実験レベルが上がり、更に緊張感も増すし、怖いことにその恐怖感が煽られてくるんだよな。テンパってるっていうのか…、ね。この辺になってくるともうギターがないとかどうとかっていうのが全く気にならなくて、ただただ楽曲の凄まじさにハマり込んでいくのみって感じ。この時代から既にサンプリングによる反復効果を使用していたりするのでタダモノではない…そりゃそうなんだが(笑)。で、オーラスを飾る「Here And Now」…冒頭の「ジョワ〜〜〜〜〜ン」からしてもう何かあるよ。聴いてみると聴いている側を叩きのめすに十分なコーラスワーク…ボイスっつうのかな、効果が抜群で、しかもフランジャーなのかレスリースピーカーなのかな、グルグルと回ったような鍵盤の音が中枢神経を刺激するし、音の洪水は相変わらずのテンションで繰り広げられるので疲れる、ひたすら疲れる。が、この曲の構成とリスナーをぶちこわすたたみかけは凄い。更に現行入手可能なCDにはボーナストラックが付けられているんだけど、これが自主制作デモテープのようなチープな音なんだけど、23分以上あるんだよ、もちろん一曲で。いや、何が凄いって、この曲「Empty Bottles」っつうんだけど、コレが一番凄い。ブログ仲間のpapini嬢が徹底的に破壊されたってのはコレだ。多分。わかる。起承転結…いや、天地創造並みの構築美がある中で音の洪水による破壊力はまだまだ勢いづいているバンドの時期からするとかなりパワーのあるサウンドと展開…。

 初めてこのバンドを表現するに当たっては多分マグマが一番近いのかもしれないけど…、いや、独特だよコレ。今聴いても凄く新しい。正直言ってそんな凄いのあるのかねぇ〜ってくらいにしか思ってなかったんだけど…、ナメてた。ぶっ飛んだ。しばらくコレ聴き続けよう、そう思うくらい衝撃的なかっこいいサウンド。プログレかどうかってのは問題ではないな、音に敏感なロック好きなら多分ぶっ飛ぶ。…アマゾンにないしタワーとかでも見かけたことないから手に入りにくいみたいなので、聴かない方が幸せかもしれんが…(笑)。

Sebastian Hardie - Four Moments

フォー・モーメンツ  南半球でロックを奏でられる国ってのは非常〜に限られていて、その中のひとつにはオーストラリアってのも入ってくるけどやっぱり人種が違うような印象を持っているのは果たして自分の偏見?ま、多分そうだろう(笑)。それでも地球はひとつ、なんて言うのもありだが、そんなことはどうでもよくて…、はい、いや、オーストラリアってのは割と世界的にロックを生み出している国でもあって、メジャーどころはもちろんAC/DCだったりするんだけど、70年代半ばにも世界に向けて飛び出した…はずのバンドがひとつありました。

 セバスチャン・ハーディーというバンドで、プログレ筋では割と有名なんだけどアルバム二枚しかリリースせずに消えていったオーストラリアのシドニー出身のバンド。ただしその最初のアルバム「哀愁の南十字星」が素晴らしく評判が高く、そのために今でも名盤として誉れ高い作品が残っている。「哀愁の南十字星」は1975年リリースの作品で、全3曲、内A面は4曲の組曲からなる一曲ということで、そりゃまぁ壮大な作品なんだけど、プログレッシヴロックをやるんだ〜っていう感じのバンドの曲には聞こえないんだよね。普通にロックバンドやってて曲作ってアレンジアレンジってやり直してたらこんなに長くなってきたので組曲にして雰囲気出しました、みたいな感じ。言い方変えると滅茶苦茶練り込んで創り上げたって感じではない。多分セッションを重ねて出来上がってきた曲じゃないかと。それでももちろん出来上がった作品は凄く構成がしっかりしていてムーグやメロトロンなんかが鳴って雰囲気出ているので、プログレッシヴロックファンにはウケたということだが。

 シンフォニックっつうのもあるけど、それよりもミニマルミュージック的な要素が強い作品じゃないかと思うこともあって、テーマとなるリフレインがキーを変え、楽器を変えて奏でられている点が強くリスナーに訴えかけてくる曲作りで、終盤にはそのメロディに戻ってくるとほっとするという感じになっているのだから聴覚による繰り返しのミニマルサウンドの効果は大きい。それでB面でのギタリスト的エゴの発散による弾きまくりはこのバンドの本質を吐き出している気がする。難しく考えずに演歌…違う、歌うギターを弾きまくる、みたいなところ。それこそがバンドの指向性としてのシンフォニックな叙情性を出しているので日本人なら泣いて聴けるメロディというのも哀しいがハメられる。ゲイリー・ムーアをゲストに復活してくれたらさぞや面白いくらいにハマる曲だろう(笑)。そして最後も10分を超える大曲で締めてエモーショナルにキメてくれるのだ。

 オーストラリアという大地から出てくる音とは思えない音でもあるが、この感情的な作品は南十字星に捧げる意味で実にピッタリなタイトル。そしてオーストラリア出身の唯一無二の叙情的なサウンドを奏でるバンド、として位置付けられるのも納得。もっと他にもあるんだろうけど、結局セバスチャン・ハーディーしかメジャーでは知られていないしね。

Aphrodite's Child - 666

 アナログレコード漁りをしている頃、プログレコーナーを覗くといつもよく見かけるジャケットがあった。真っ赤で「666」と書かれたアルバムで、「666」という数字については後追いの自分的にはやはりオカルト映画の聖典「オーメン」の印象が強くて、実際の意味などあまり深く考えたことがなかったのでインパクトが残っていたんだけど、やっぱおどろおどろしいサウンドなんだろうか、とイマジネーションは膨らんでいた。ただし当時はひたすら英国ものを集めて聴くのに精一杯でとても他国ものを聴くなどという時間は持てなかったのでそのまま…。

 うん、だから聴いたのはそれ以降の頃なので、多分15年も経ってないと思う(笑)。まぁ、いいじゃないか…。アフロディーテズ・チャイルド=キューピットってか?の「666」っつう作品。ヨハネの黙示録をモチーフトした作品、とのことだが、そういうのは基本的によくわからないのであまり気にしないでそのサウンドに耳を傾けるのだが…、かなり驚いたんだよな、これ。あれこれ調べてみると全編ヴァンゲリスのサウンドってことで二度驚いた…っつうかヴァンゲリスってこういうのやってたんだ…と。映画のサントラで有名だったし、レコードでもどこかボーとしたアルバムって印象で、環境音楽家みたいなところあったしさ。まぁ、やっぱり適当なところで判断してはいかん、ってことだ。音楽は音楽で判断しよう。

 1972年リリースの、しかもバンドとしては解散して再結成した後の作品ってことなんだけど、とんでもなくとんでもない。冒頭から引きづり込まれる。グイグイくるロックナンバーだから「あれ?プログレバンドじゃないかったっけ?」と驚く。うん、プログレバンドじゃないんだよ、この人達。ロックバンド。ちょっと効果音やら雰囲気を鍵盤から出すことは多いけど、基本ロックだ。聴かせる要素も多分に持っているのでプログレって感じはあるけど、もっとロックよりの環境音楽(笑)。う〜んちょっとね、音が軽めなのが気になる。どの音色を取っても軽い感じで入っていてヘヴィーさがないのが気になるが…、ただそれくらいの方が聴きやすいのかな。

 面白いわぁ〜、これ。昔はキツかったのであんまり聴かなかったけど、久々に聴いたら面白くてさ。じっくり聴く時間ないとなかなか楽しめないけど、じっくり聴けると凄く楽しい。中盤辺りから辛くなってくるのは変わらないけど、それでも飽きない楽しみを持ってる作品。後半はレイのすんごい「∞」があるからね(笑)。ヴァンゲリスか…、ちょっと興味出てきたかも…。

Earth & Fire - Songs Of The Marching Children

アムステルダムの少年兵+5(紙ジャケット仕様) [LIMITED EDITION]  オランダの女性ボーカルバンドというとまずイメージするのは時代を経てもなおショッキング・ブルーの「Shocking Blue - Shocking Blue: Greatest Hits - Venus ヴィーナス」であることは多分永遠に変わらないんだろうなぁ、と。今聴いてもこの曲はやっぱりかっこいいし、映像を見てもどこか濃い〜感じのするバンドで、オランダのバンドなんだよ、と言われると、オランダってのはこういう濃い〜感じがするものなのかな、と印象付けてしまうのもある。まぁ、他にオランダのバンドを挙げよ、と言われてすぐに思い付く人もなかなかいないと思う。プログレ筋で数名なのはフォーカスくらいだろうなぁ。フィンチとかやっぱマイナーだと思うし。が、しかし、ここにひとつ女性ボーカルをクローズアップした素晴らしきバンドがひとつあることを忘れてはいけない。

 アース&ファイアー。決してアース・ウインド&ファイアーではない。これネットで「アース&ファイアー」と検索してもどっちもごちゃ混ぜで出てくるところが哀しいよな。後者は70年代後期のアメリカを制覇したソウルフルなバンド…なんて言わないでも知ってるか(笑)。で、前者だ。1970年には既にシーンに浸透していて、シングル「Seasons」っつうのがショッキング・ブルーに続いて世界的に売れた曲だが、今の日本、みんなそんなの知らないよな…。自分も実際にはリアルで知らないしね。ま、当時はそれなりに売れていたらしい。それでオランダってのはなかなか面白いバンドがいて、しかもオンナが濃い〜らしい、っつうことになったんじゃないだろうか(笑)。

 …と、まぁ、最初期はそうやって出てきたんだけど、どういうわけかこのバンド、二作目のアルバムから完全にプログレッシヴロックの叙情的な世界に入ってしまうので、今ではプログレ系としての方が有名。そのセカンドアルバム「アムステルダムの少年兵」っつうのがこれまた実によろしい出来映えで、もちろんジャーネイ・カーグマンの声量のある歌声が人気の秘訣でもあるんだが、楽曲がヨーロッパ的な大げさな盛り上がりを聴かせてくれるものなので心地良い。叙情的でメロトロンとギターでゆったりしたリズムの中から繰り返されるサビのフレーズによって高揚させていくという手法は英国のバークレイ・ジェームス・ハーベストの稀代の作品群と同様の匂いを感じさせるもので、これまた好みなんだよね。間に挟み込まれている小曲は初期のポップス時代に培ったセンスが出ているためこれだけの大作にありながらも非常にレベルの高い作品に仕上がっているし、なんと言ってもタイトル曲の16分にも及ぶメロトロンをクローズアップした作品が圧巻。個人的には「Storm & Thunder」から「In The Mountain」っつう流れも好きだが…、ああ、どっちにしてもこのアルバムは全部好きなので一緒か(笑)。

 ちょっと前に紙ジャケになったみたいで今ならまだ手に入ると思うけど、このヘンってレコードは全く見つからなくってさ、聴きたいなぁって思ってた時は結構苦労してて、そしたらエジソンからCDがリリースされるっつうので一気に全部買った記憶がある。その頃名盤は三枚目の「アトランティス」って言われてたけど、この「アムステルダムの少年兵」の方が気に入ったな。

Earth & Fire - To The World Of The Future

 オランダって国は不思議だ。音楽だけじゃなくて全般的にヘン…って言ったら怒られるかもしれないけど、かなり変わっていると思う。だからと言って嫌いな国じゃないけどね。そんなのが音楽にも出ている気がするけど、代表的なのは…、ショッキング・ブルー?あ、最近ではもちろんウィズィン・テンプテーションなんだけどさ。んで、どれもこれもが女性ボーカルなワケでして、この流れからしてアース&ファイアーってのを聴いてみまして…。

 1975年リリースの四枚目「来たるべき世界」です。プログレファンの間では前作の「アトランティス」が最も完成度の高いアルバムということで話題になり、名盤扱いされているんだけど何故かウチにこの四枚目があったので…。っつってもさ、かなり出来映えがよろしいのです、このアルバムも。ちょっと不思議な音がいくつも入ってきているので純然たるプログレ・ユーロファンからはちょっと敬遠されているのかもしれない。もっともそもそもがポップバンドだし、プログレ時代を過ぎるとまたポップ路線に戻っていくという珍しいバンドなので、どっぷりと浸かりきれないのかもね。

 とは云え、初っ端からお得意の思いきり叙情的で泣ける旋律の連発。ギターソロとか涙チョチョ切れまっせ、これ。もちろんメロトロンの洪水も涙するところだけど、それだけでなくってやっぱりメロディラインが綺麗。ま、毒がないっつうか、ひっかからなくって美しいっていう感じなのでロック的な見地からすると物足りない部分はあるけど、前作に劣らずよく出来てる作品だと思う。メロウな曲もしっかり入ってるし、バンドの幅の広さはしっかりと見せてくれている。結構聴きやすいのでちょっと気になる人でも割と大丈夫なアルバムでしょ。

 しかしまぁネットでこのバンド調べるとホントにアース・ウィンド&ファイアーばかり引っ掛かってしまって肝心の情報が調べられないのがちと面倒。でも何度かCD化されているので入手はそんなに困難じゃないと思うんだがどうなんだろ?…って調べてみたら結構大変そうで…。アマゾンにもないんだ…。しょうがないね、勿体ないわぁ〜、これ良いよ♪

East - Huseg

Huseg  プログレッシヴロックの進化論は大きく二つに分かれていったようで、ひとつは70年代のバンドの雰囲気をそのまま継承していくある意味正当派とも云える進化。ポンプロックなんてのはこの部類に入ってくるだろうし。そしても一方はテクニックがあったが故にテクニカルな路線に走ることでどうしてもクロスオーバー的な音に走る人達。自分的にはどっちの路線もあまり好んで聴くことなく70年代の深堀が趣味だったんだけど、こういうブログやってると興味の対象も広がっていくので、あれこれとチャレンジしたりしてます。

 んで、これ。イーストの「Huseg」っつうのを手に入れてきたワケです。ハンガリーのバンドだっけなぁ…とうろ覚えながらもジャケットのかっこよさもあって、昔から印象的だったんでつい手を伸ばしてみて…。1982年リリースの作品だったんだ…とちょっと驚きながらも、そしてしっかりとハンガリー盤のアナログだったのでジャケットはもうペラペラの紙だし、中紙も薄いくて破れてるし、なかなか大変な状態だなぁと。ただ、そういうのって、そもそもレコードなんてものが何十年も存在するなんて考えられてないもんな、普通。故にミントコレクションは貴重になってしまうのだろう。

 さて、このイーストの「Huseg」っつう音の中味だが…、先に書いたけど、プログレッシヴロックの進化途中と言っても良いくらいにフュージョン的なテクニカルな側面とプログレッシヴロックの叙情的な面とを持ち合わせたサウンドでした。ただ、荘厳さとか重さってのは意外と感じられなかったので、ジャケットの印象からはちょっとズレたかな。もうちょっと荘厳さがあるとよかったんだが、それ言ってると英国ロックになってしまうのでハンガリーという国のバンドとしてはこれくらいが良いのかもしれん。音階もちょっと変わっていて東欧的な部分なのかな、なんて感じるのも多々ある。骨格的には好ましいタイプのバンドだけど、ちょっと軽いかな。まぁ、時代を冷静に考えるとわかるんだけど、ハンガリーでは80sってのはどんな時代だったのだろう?ふとそんなことが気になった時代の作品。

 う〜ん、シンフォニックで良いなぁ〜、これ。何回か聴いているとハマってきます♪

Anekdoten - Vemod

暗鬱  1990年代半ば、丁度キング・クリムゾンが復活したぞ〜ってな頃に、タイミング良く、というのか偶然ではあるんだろうけどプログレマニアを喜ばせていたバンドがスウェーデンから出現してきたのだ。元々がクリムゾンのコピーバンドから始まったバンドなので当然の如くクリムゾンフォロワーとして語られるのだが、もちろん否定しない♪

 そのまんまクリムゾンの音に相当近いもので、この頃本家もメタリックなサウンドでシーンに復帰してきたその音と比較すると、さすがに本家は進化しているなぁと感じる面が多いのでやっぱりフォロワーはフォロワーという位置付けになっちゃったんだけど、それでもかなりそそられる音だったことに間違いはないな。

 Anekdoten - Vemod

 なんつうかさ、ギターの音が多分フリップ的でフレーズもそれらしいし…、ドラムもブラッフォード的だしさ、メロトロンやピアノも鳴ってるし、弦楽器もあるし…、いや、もの凄く楽曲レベル高いのでクリムゾン云々ってのを知らなくても十二分に楽しめる音ってことは確かだね。「暗鬱」ってのがファーストアルバムだと思うけど、このジャケットも良いでしょ?キーフ的っつかさ、CDから飛び出てくる音も丁度73-74年のクリムゾン的で、彼等はそれを料理して出てきてるんだろうけど、結果としてスラッククリムゾンに近いものになってるってトコが面白い。ここまで理解してるのもそうはいないね。うん、良いよ。でもってこれが日本で火がついたっていうか、日本では異常に人気が高いってのも面白くて、プログレ好きが多い国なんだな、日本ってのは。おかげで早い時期から来日公演なんてのもやってて、ライブ盤も日本のライブ「ライヴ・イン・ジャパン」がリリースされている。しばらくしたらセカンドアルバム「Nucleus」が出て、もうオリジナリティを出してきたって感じだったんだけど、やっぱファーストの方が好きだな。激しいのからちょっとポップなメロディのもの、そして「風に語りて」のような味のあるバラード「Thought In Absence」なんてのがホッと心を和ませてくれるね。

 その後はあまり名前を聞かなくなってしまって、そのまま忘れ去ってしまったけどポツポツとアルバムリリースしてるみたいね。多分多くのファンがそんな状態なんだろうなと思うので、やっぱバンドってのは一気に集中して仕事してくれないとダメなんだなぁとつくづく思う。すぐ聴かなくなっちゃうもんなぁ、リスナーってのは薄情(笑)。

Rodrigo Y Gabriela - Rodrigo Y Gabriela

Rodrigo y Gabriela  音楽ってのは常に刺激的なものなのだ。普段ロックだ〜とか良いながらも結構ロックじゃない音楽も聴いていたりするのだが、暑い夏はやっぱりギンギンのヘヴィメタかハードロックが多かったなぁ、いや、今年はゴシックメタルにもハマったから余計にそうだったんだけど、まぁ、そのヘンの音をガンガンに流しているとスカッとするものではある。しかしもちろん何枚も立て続けにそんなもんを聴いていられるほどではないので途中途中で毛色の変わったモノを探すのだ。まぁ、レゲエみたいなポリスを聴いたりスカみたいなクラッシュを聴いたり…って結局ロックなんだが(笑)。

 そんな時にタンゴとかスパニッシュとかラテン系とかそういうものに気が行くってことは自分だけの世界ではまずなくって、思い付かない。でもって、普段からアチコチのブログを駆け巡る中にそういう面白そうな脈があるものってのもあるんだけど、これはねぇ、なかなか買うっていうところまで行くのが多くないんだよね。いや、もちろんいいなぁ〜って思うのはあるんだけど、さて、これを何回聴くかな?みたいな問いかけが自分にあってさ(笑)。まぁ、ネットの試聴レベルでわかるもんでもないけど、そんなに滅茶苦茶なんでも買わないかなぁ…。まぁ、適当にネットで探してあれば聴いてみて、って感じ。

 それと書き手の文章表現が結構重要だったりする。何か気になるなぁ…っていう書き方ってあったり、琴線に触れるモノってあったりするから、何か刺激されるってのあるな。これは音的な直感と文章の中にある思い入れってトコだと思う。我ながら反省点も多いんだが(笑)。

 で、たまたまこないだpapini嬢のトコで紹介されていた「Rodrigo y Gabriela」っつうのがあって、ちょろっと見たときからジャケットが気になってはいたんだけど、紹介文読んでてえらく面白そうじゃないか?って思って早速試聴…、うん、暑い時にこういうラテンなスパニッシュなのって滅茶苦茶心地良いじゃないか、ってことに気付いた(笑)。音がナチュラルなスパニッシュギターだから激しく弾いていてもやっぱり優しい音してるしね。それとパーカッショナブルなリズムギターのお姉ちゃん、これ、凄いよ。いやリードの方も凄いのはもちろんなんだけどさ。スパニッシュ聴く度にこういうのって凄い、って思うんだけど、どういう感性なんだろ?って思う。練習量もハンパじゃないと思うけど、とにかく日本人的にはない感性だと思うからさ。

 そのCD「Rodrigo y Gabriela」なんだけど、まずはジャケット。は虫類。瞳の両側にうっすらと人影が…。いいね。それで中身はやっぱりスパニッシュなフレージングが鳴りまくっている曲が多くて最初から凄く良いなぁ〜と。途中以降にZepの「天国への階段」とかメタリカの「Orion」とかやってるんだけど、まぁ、ロックファン的には取っ付きやすいのはあるが、ちょっとなぁ、と。「天国への階段」はかなりイケてるけど「Orion」はこれでやらんでも…って感じがするな。それでもやっぱオリジナル曲の方が断然良い。そういうもんだ。

 しかしこの手の音楽ってのはどれもこれもこのレベルなのか、たまたまこれがそういうレベルにあるアルバムなのかわからないのが素人の強み(笑)。良いアルバムだという事実だけに感謝♪

このページのトップへ
Copyright (C) 2009 ロック好きの行き着く先は… All rights reserved.